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キッチンカー駐車場(月極駐車場・コインパーキング)で営業する方法完全ガイド!

キッチンカー駐車場(月極駐車場・コインパーキング)_キッチンカー制作のパイオニアあいあんクック

この記事を書いている人

あいあんクック社長 竹内 晋

平成3年創業、キッチンカーのパイオニアあいあんクック(AIAN COOK)社長

創業以来これまで1000台超えるキッチンカーを手掛けてきた竹内。
キッチンカーの制作販売だけでなく自らのたこ焼きのキッチンカーで得た経営のノウハウを活かし、多くのキッチンカーオーナーの開業支援も行ってきました。
決して甘くないキッチンカーの独立開業に役立つ情報を、少し厳しい言葉もありつつ愛をもって、
これからキッチンカーでの開業を考えている方、既にキッチンカーを営業されている方のお役に立てる情報を発信していきます。

目次

キッチンカー営業を始めたい方にとって、駐車場探しと営業許可の取得は最大の壁となっています。本記事では、月極駐車場やコインパーキングでキッチンカーを営業するために必要な全ての情報を、実践的なステップに沿って解説します。食品衛生許可や道路使用許可の取得方法から、駐車場オーナーとの交渉術、効果的な集客方法まで、経験豊富なキッチンカーオーナーの実例を交えながら徹底的に紹介。特に、イオンモールやライフなどの商業施設の駐車場、タイムズやパークワンといったコインパーキングでの出店に関する具体的なノウハウを詳しく解説します。この記事を読めば、キッチンカー営業を始めるために必要な法的知識から実務的なテクニックまで、すべての情報を得ることができます。

1. キッチンカーを駐車場で営業するための基礎知識

キッチンカーを駐車場で営業する際には、適切な場所選びと各種許可の取得が不可欠です。違法な営業は重大な罰則の対象となるため、開業前に必要な手続きを確実に行うことが重要です。

1.1 駐車場の種類と営業許可について

駐車場での営業形態は、主に月極駐車場とコインパーキングの2種類があります。それぞれの特徴と必要な手続きが異なるため、事前に十分な確認が必要です。

1.1.1 月極駐車場での営業

月極駐車場での営業は、土地所有者や管理会社との直接契約が基本となります。

一般の自宅の前の空きスペースを、月極めの駐車場としてお支払いするカタチでの成功事例もあります。
借りやすさ、交渉しやすさがあることと、住宅地など飲食する店舗が少ない場所での意外性が、かえってのぼり一本が目立ち売上アップや、口コミでの集客アップにつながるケースが多くあります。

安定した営業場所を確保できる一方で、月額固定費用が発生するというリスクがあります

項目 内容
契約形態 賃貸借契約
一般的な費用 月額30,000円〜100,000円
メリット 営業場所の固定化、顧客の定着化
デメリット 固定費の発生、解約時の違約金リスク

1.1.2 コインパーキングでの営業

キッチンカーで販売する場所として、コインパーキングはどうなんだろうと思いませんか?

確かに、ランチ販売など、1時間から2時間で販売できる場所であれば、コインパーキングで安価な経費で営業できると思います。
実際に、駐車するには、困難なデットスペースをキッチンカーに時間貸し、月極で貸してるケースもあることはかなり少ないですがあります。

一般的には、コインパーキングは、車両の一時保管場所として運用する目的なため、キッチンカーが営業目的で使用することは目的と反してしまうこと。
キッチンカーが営業すると、購入目的のお客さんが並ぶことで他の駐車場を利用する人の移動の邪魔になることも懸念材料になっていますが、
実際にはコインパーキングでの営業は、比較的柔軟な営業が可能です。
場所や時間帯を変更しやすい反面、安定した営業場所の確保が難しいという特徴があります

項目 内容
契約形態 時間貸し/日貸し
一般的な費用 1時間200円〜1,000円
メリット 場所の柔軟な変更、初期費用の抑制
デメリット 安定性の低さ、天候リスク

1.2 必要な許可・届出

1.2.1 食品衛生許可

厚生労働省の食品衛生法に基づく許可が必要です。営業する自治体の保健所で申請を行い、車両の構造設備や取り扱う食品の種類に応じた許可を取得する必要があります

1.2.2 道路使用許可(道路占用許可)

駐車場が道路に面している場合、警察署への道路使用許可の申請が必要となることがあります。特に歩道や公道に影響を与える場合は必須です。

1.2.3 駐車場管理者への許可

駐車場の管理者から営業許可を得る必要があります。事前に営業内容や時間帯、騒音・臭気対策などについて具体的な説明と合意が必要です

一般社団法人日本パーキングビジネス協会によると、駐車場での営業には以下の書類が必要とされています:

  • 事業計画書
  • 車両登録証
  • 食品衛生許可証
  • 損害保険証書
  • 身分証明書

これらの基本的な知識を踏まえた上で、具体的な開業準備を進めることが重要です。特に、法令遵守と地域住民への配慮を忘れずに、持続可能な営業計画を立てることがキッチンカービジネスの成功への近道となります

2. キッチンカー駐車場での営業に必要な許可の取得方法

キッチンカーで駐車場営業を始めるためには、主に3つの許可が必要です。食品衛生許可、道路使用許可(または道路占用許可)、そして駐車場管理者からの許可です。これらの許可を適切に取得することで、安全で合法的な営業が可能となります。

2.1 食品衛生許可の取得手順

食品衛生許可は、営業地の保健所で取得する必要があります。申請から取得までの流れは以下の通りです。

手順 内容 所要期間
事前相談 保健所での営業計画の確認 1日
書類準備 申請書、図面、仕様書等の作成 1-2週間
実地検査 車両設備の確認 1日
許可証発行 審査完了後の許可証受け取り 1-2週間

必要書類には、営業許可申請書、食品衛生責任者の資格証、キッチンカーの図面、メニュー表、設備仕様書などが含まれます

2.2 道路使用許可(道路占用許可)の取得手順

駐車場が道路に面している場合や、道路の一部を使用する場合は、警察署での道路使用許可が必要となります。

東京都警察署の道路使用許可申請ガイドラインによると、以下の書類が必要です:

  • 道路使用許可申請書
  • 場所の見取り図・配置図
  • 使用する場所の写真
  • 車両の写真と諸元
  • 保険加入証明書

2.3 駐車場管理者への許可取得のポイント

駐車場管理者からの許可取得は、以下の点に注意して進めます:

  • 営業計画書の作成(営業時間、メニュー、価格帯)
  • 騒音・臭気対策の提示
  • 廃棄物処理方法の説明
  • 電気・水道の使用計画
  • 賠償責任保険の加入証明

管理者との契約では、賃料や光熱費の負担、営業可能時間、清掃責任範囲などを明確に定める必要があります

契約項目 確認ポイント
賃料 固定賃料か売上歩合制か
契約期間 更新条件と解約告知期間
光熱費 実費負担か定額制か
営業時間 深夜営業の可否

3. 月極駐車場でキッチンカー営業するためのステップ

キッチンカーで月極駐車場を利用して営業を始めるには、適切な場所選びから始まり、交渉、契約まで複数のステップを踏む必要があります。ここでは具体的な手順を解説していきます。

3.1 月極駐車場の探し方

理想的な月極駐車場の条件として、以下の要素を重視して探す必要があります

条件カテゴリー 具体的な内容
立地条件 オフィス街・住宅街・商業施設付近
スペース 車両寸法+作業スペース(最低25㎡)
電気・水道 設備利用可能または設置可能な場所
周辺環境 競合店が少なく、人通りがある場所

探し方として、以下の方法が効果的です:

  • 不動産ポータルサイトの活用
  • 不動産仲介業者への相談
  • 現地調査による直接交渉
  • 駐車場専門誌やウェブサイトの活用

3.2 駐車場オーナーとの交渉術

オーナーとの交渉では、以下の点を明確に説明することで、承諾を得やすくなります

  • 営業計画の具体的な提示
  • 食品衛生許可証の取得状況
  • 賠償責任保険への加入状況
  • 清掃・ゴミ処理の方法
  • 騒音・臭気対策の具体案

交渉時には、以下の書類を用意しておくと信頼性が高まります:

  • 事業計画書
  • 収支計画書
  • 過去の営業実績(ある場合)
  • 各種許可証のコピー

3.3 契約内容の確認事項

月極駐車場での営業に関する契約では、以下の項目を必ず確認し、明文化する必要があります

契約項目 確認ポイント
使用期間 契約期間・更新条件
使用料金 月額費用・光熱費の負担
営業時間 可能な営業時間帯
設備使用 電気・水道の使用可否
原状回復 契約終了時の条件

また、以下の事項についても明確な合意が必要です:

  • 看板やのぼりの設置可否
  • お客様用の駐車スペース確保
  • ゴミ処理方法と費用負担
  • 設備の改修可否とその費用負担
  • 近隣とのトラブル発生時の対応

中小企業庁の飲食店開業ガイドラインに基づき、適切な契約関係を構築することが重要です。

4. コインパーキングでキッチンカー営業するためのステップ

コインパーキングでキッチンカー営業を始めるには、適切な場所の選定から運営会社との交渉まで、綿密な準備が必要です。ここでは具体的な手順を解説します。

4.1 コインパーキングの探し方

理想的なコインパーキングの条件として、以下の要素を確認することが重要です

確認項目 具体的な条件
立地条件 オフィス街・住宅街の近く、人通りの多い場所
スペース 車両サイズ+お客様の待機スペース(最低でも2台分)
電気・水道 外部電源の有無、給排水設備へのアクセス
競合状況 周辺の飲食店の数と種類

探す方法としては、以下の手段が効果的です:

  • タイムズ24の法人向けサービスの活用
  • 三井のリパークへの直接交渉
  • 不動産仲介業者への相談

4.2 コインパーキング運営会社との交渉術

運営会社との交渉では、以下の点を明確に提示することで、承認を得やすくなります

  • 具体的な営業計画書
  • 売上予測と賃料支払い計画
  • 衛生管理体制
  • 近隣対策の具体案
  • 必要な許認可の取得状況

交渉時には以下の書類を準備しましょう:

必要書類 備考
事業計画書 3年間の収支計画を含む
営業許可証 食品衛生許可証のコピー
保険証書 賠償責任保険の加入証明
車両登録証 キッチンカーの適法性証明

4.3 契約内容の確認事項

契約時には以下の重要事項を必ず確認し、書面で合意を取り付けることが重要です

  • 使用可能時間帯
  • 月額使用料と支払い条件
  • 電気・水道の使用可否と料金
  • 契約期間と更新条件
  • 解約条件と予告期間
  • 原状回復義務の範囲
  • 緊急時の対応方法
  • 廃棄物処理の方法

特に注意が必要な契約条項:

項目 確認ポイント
賃料改定 改定時期と上限の確認
優先使用権 イベント時の営業可否
損害賠償 責任範囲の明確化
中途解約 違約金の有無と金額

5. キッチンカー駐車場営業で成功するための集客戦略

効果的な集客戦略は、キッチンカービジネスの成功を左右する重要な要素です。駐車場での営業を成功させるためには、場所選びだけでなく、ターゲット層の明確化と適切なアプローチが不可欠です。

5.1 ターゲット層の選定

営業場所となる駐車場の周辺環境によって、主なターゲット層は大きく変わります。

立地タイプ 主なターゲット層 提供メニューの方向性
オフィス街 ビジネスパーソン 時短ランチ、テイクアウト向きメニュー
住宅街 主婦層、ファミリー層 お惣菜、家族向けセットメニュー
商業施設近隣 買い物客、若年層 インスタ映えメニュー、スイーツ

5.2 効果的なメニュー開発

メニュー開発は集客の要となります。食材のコスト管理と利益率を考慮しながら、差別化できるメニューを提供することが重要です。

5.2.1 メニュー構成のポイント

・目玉商品:利益率は低めでも注目を集める商品
・定番商品:安定した利益を確保できる商品
・季節限定商品:話題性を創出する商品

5.3 SNS活用による集客

Instagramのキッチンカー関連ハッシュタグを活用し、視覚的な訴求を行うことで効果的な集客が可能です。

5.3.1 SNS運用のポイント

・営業場所と営業時間の定期的な告知
・料理の調理過程や完成品の写真投稿
・お客様の反応や声の共有
・天候による営業可否の告知

5.4 イベント出店との連携

定期的な駐車場営業に加えて、地域のイベントや祭りへの出店を組み合わせることで、新規顧客の獲得と認知度向上が期待できます

イベントタイプ メリット 準備ポイント
フードフェス 大量集客が見込める 在庫管理の徹底
地域お祭り 地域密着型の顧客獲得 地域特性に合わせたメニュー
企業イベント 安定した売上が期待できる 大量注文への対応準備

5.4.1 イベント出店時の注意点

・必要な許可の確認
・電源や水の確保
・天候対策の準備
・スタッフの確保

農林水産省による移動販売の手引きも参考に、衛生管理や法令遵守を徹底しましょう。

6. キッチンカー駐車場営業の売上アップのための施策

キッチンカーの駐車場営業で安定した売上を確保するためには、様々な施策を組み合わせることが重要です。ここでは具体的な売上アップのための方法を解説します。

6.1 リピーター獲得のための工夫

顧客管理アプリを活用したポイントカードシステムの導入は、リピーター獲得の基本となります。スマートフォンアプリ「スタンペリア」や「POSTERアプリ」などを使えば、初期費用を抑えながらポイントカードシステムを導入できます。

以下の施策を組み合わせることで、より効果的なリピーター獲得が可能です:

施策 具体的な実施方法 期待される効果
LINE公式アカウント活用 営業場所・メニュー情報の配信 来店頻度向上
会員限定メニュー ポイント会員専用の特別メニュー提供 顧客満足度向上
誕生日特典 誕生月来店でトッピング無料 ロイヤリティ向上

6.2 客単価アップのための戦略

セット商品の開発とアップセル商品の提案が客単価アップの鍵となります。メインメニューにドリンクやサイドメニューを組み合わせることで、一度の購入額を増やすことができます。

具体的な施策例:

  • 限定メニューの開発と告知
  • 季節商品の導入
  • プレミアムトッピングの提案
  • セット価格の最適化

6.3 雨の日対策

天候に左右されない営業体制の構築は、安定した売上確保に不可欠です。以下の対策を実施することで、雨天時の売上減少を最小限に抑えることができます:

6.3.1 ハード面の対策

テント設置やデリバリー対応の準備など、物理的な環境整備が重要です:

  • 折りたたみ式テントの設置
  • 雨除けカバーの常備
  • 防水シートの活用

6.3.2 ソフト面の対策

集客施策の工夫で雨天時の売上確保を図ります:

  • 雨の日限定メニューの提供
  • デリバリーサービスとの連携
  • テイクアウト予約の受付
  • SNSでの事前告知強化

また、天気予報アプリと連動した営業計画の立案も効果的です。気象庁の気象情報を活用し、計画的な仕入れと在庫管理を行うことで、ロスを最小限に抑えることができます。

7. キッチンカー駐車場営業に関するよくある質問

キッチンカーの営業を駐車場で始めるにあたって、多くの方が疑問に感じる点を専門家の回答とともにご紹介します

7.1 営業許可はどこで取得できますか?

営業許可は、キッチンカーの営業拠点となる地域を管轄する保健所で取得できます。具体的な手続きの流れは以下の通りです。

手続き項目 必要書類 手数料目安
食品衛生許可申請 営業許可申請書、車両図面、設備配置図 16,000円〜28,000円
営業届出 営業届出書、身分証明書の写し 無料
車両検査 実地検査予約、設備チェックリスト 検査料込み

7.2 駐車場での営業に必要な費用は?

駐車場での営業には、以下のような初期費用と運営費用が必要となります

費用項目 概算金額(月額) 備考
駐車場使用料 30,000円〜100,000円 立地により変動
光熱費 15,000円〜25,000円 季節により変動
保険料 5,000円〜10,000円 賠償責任保険含む

7.3 騒音や臭い対策はどうすればいいですか?

近隣への配慮として、以下の対策が効果的です:

  • 換気扇への活性炭フィルターの設置
  • 防音マットの使用
  • 発電機の防音ボックスでの囲い
  • 営業時間の配慮(早朝・深夜を避ける)

特に住宅地に近い場所での営業の場合は、近隣住民とのコミュニケーションを大切にし、定期的に意見を聞くことが重要です

7.3.1 その他の重要な質問事項

以下の質問も頻繁に寄せられています:

駐車場でのキッチンカー営業は誰でもできますか?
食品衛生責任者の資格を持ち、必要な許可を取得すれば可能です。
雨天時の営業はどうすればよいですか?
テント設置や軒先利用の許可を事前に得ておくことをお勧めします。
電気・水道の確保はどうすればよいですか?
自家発電機の使用や、近隣施設との契約による供給が一般的です。

8. キッチンカー駐車場営業の成功事例

キッチンカー事業の成功例は、立地選定と独自性の確立が重要な要素となっています。以下では、実際に駐車場での営業で成功を収めている事例を紹介します。

8.1 都心部で人気のキッチンカー

都心部では、オフィス街の駐車場を活用した成功例が多く見られます。

営業形態 成功のポイント 平均売上(月額)
ハンバーガー専門店 有機野菜の使用、手作りパティ 180万円
イタリアン 本格窯焼きピザ提供 150万円
和食店 季節の食材使用 130万円

東京・丸の内エリアでは、複数の月極駐車場と契約を結び、曜日ごとに出店場所を変える戦略で成功している事例が報告されています。

8.2 地方で成功しているキッチンカー

地方都市では、商業施設の駐車場やイベント会場での定期出店を組み合わせた営業スタイルが成功を収めています。

宮城県仙台市では、地元食材を活用した創作料理を提供するキッチンカーが、複数の企業の月極駐車場と契約を結び、平日のランチタイムに限定した営業で月商100万円以上を達成しています。

地方での成功事例における共通点:

  • 地元食材の積極的活用
  • SNSを活用した情報発信
  • 地域イベントへの定期的な参加
  • 固定客の獲得に注力

福岡県では、コインパーキングを活用したキッチンカーが、天神地区で平日の営業に特化し、オフィスワーカーをターゲットとした戦略で成功を収めています。具体的な成功要因として以下が挙げられます:

  • 事前予約システムの導入
  • デリバリーサービスとの連携
  • 季節限定メニューの開発
  • クーポン施策の実施

さらに、各地域での成功事例から得られた教訓として、以下の要素が重要とされています:

項目 具体的な取り組み 効果
立地戦略 オフィス街の駐車場を優先選定 安定した客層の確保
メニュー開発 地域特性に合わせた商品提供 リピーター率向上
営業時間 ピーク時間帯への集中出店 効率的な売上確保

9. キッチンカー駐車場営業に役立つツールとサービス

キッチンカーの効率的な運営には、適切なツールやサービスの活用が不可欠です。ここでは、営業をスムーズに進めるための重要なツールとサービスを紹介します。

9.1 予約管理システム

予約管理システムは、キッチンカー営業の効率化に大きく貢献します。

オンライン予約システムの導入により、事前注文の受付や混雑緩和、売り上げの安定化が可能になります

システム名 主な特徴 月額費用
Airレジ 予約管理・会計・在庫管理が一元化 0円〜
STORES予約 Line連携可能・直感的な操作性 1,980円〜
TableCheck 多言語対応・顧客管理機能充実 要問合せ

9.2 キャッシュレス決済サービス

現代の消費者ニーズに応えるためには、多様な決済手段の用意が必須となっています

主要なキャッシュレス決済サービスには以下のようなものがあります:

決済サービス 決済手数料 特徴
PayPay 1.60%〜 国内最大級の利用者数
Square 3.25% クレジットカード・電子マネー対応
d払い 1.98%〜 dポイント連携可能

9.3 キッチンカー向け保険

事業の安定性を確保するために、適切な保険加入は重要です。

キッチンカー事業者向けの保険は、車両保険だけでなく、食中毒や火災などの事故にも対応する総合的な保障が必要です

保険種類 補償内容 主な保険会社
フードトラック専用保険 営業補償・食中毒補償・機械補償 損保ジャパン
事業者賠償責任保険 第三者への賠償・施設賠償 東京海上日動
動産総合保険 調理器具・備品の破損・盗難 三井住友海上

これらのツールやサービスを適切に組み合わせることで、効率的な運営と安定した営業が可能になります。導入の際は、自身の事業規模や必要性を考慮し、段階的に取り入れていくことをお勧めします。

10. 関連法規と注意点

10.1 食品衛生法

キッチンカーでの営業には食品衛生法の遵守が不可欠です。営業許可を取得する際には、以下の基準を満たす必要があります

項目 必要な設備・基準
給水設備 20L以上の清潔な水の確保
排水設備 25L以上の排水タンクの設置
手洗い設備 専用の手洗い設備の設置
冷蔵・冷凍設備 必要に応じた温度管理が可能な設備

厚生労働省の食品衛生法に関する規定に基づき、定期的な検査や記録の保管も必要となります。

10.2 道路交通法

駐車場での営業であっても、道路交通法の規制を受ける場合があります。特に以下の点に注意が必要です

  • 駐車場出入り口付近での安全確保
  • 来客用駐車スペースの確保
  • 歩行者の通行の妨げにならない配置
  • 交通標識・信号機の視認性確保

10.3 消防法

キッチンカーでは火気を使用するため、消防法の規制を遵守する必要があります。以下の安全対策が義務付けられています

設備名 要件
消火器 適正な容量・種類の消火器の設置
ガス漏れ警報器 LPガス使用時の設置義務
防火区画 調理場所の適切な区画化

消防庁の定める基準に従い、定期的な点検と記録の保管が必要です。

事業者は以下の安全管理体制を整える必要があります

  • 従業員への消防訓練の実施
  • 緊急時対応マニュアルの作成
  • 定期的な設備点検の実施
  • 安全管理責任者の選任

これらの法規制を遵守することで、安全で衛生的な営業環境を確保し、お客様に安心してご利用いただける店舗運営が可能となります。

11. まとめ

キッチンカーを駐車場で営業するためには、食品衛生許可や管理者の許可など、複数の許可を取得する必要があります。
月極駐車場やコインパーキングでは、それぞれ特徴的な対応が求められますが、特に管理者との良好な関係構築が成功の鍵となります。
集客面では、InstagramやLINEなどのSNSを活用し、定期的な情報発信が重要です。
また、キャッシュレス決済としてPayPayやd払いの導入や、顧客管理システムの活用で業務効率を上げることができます。
売上向上には、商品開発とターゲット層の明確化が不可欠で、特に平日のランチタイムをメインとする場合はオフィスワーカー向けのメニュー開発が効果的です。
駐車場営業は固定客の獲得がしやすく、継続的な営業が可能という大きな利点があります。
ただし、周辺環境への配慮や、食品衛生法などの法令順守は必須となります。
これらの要素を適切に管理することで、「集客のない場所を集客できる場所へ変える。」そういう眠る宝の山になる立地を確保し、安定した収益を確保できる事業として成長が期待できます。

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