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【最新】キッチンカー食品衛生法を徹底解説!これで許可は完璧

キッチンカー食品衛生法_キッチンカー製作あいあんクック

この記事を書いている人

あいあんクック社長 竹内 晋

平成3年創業、キッチンカーのパイオニアあいあんクック(AIAN COOK)社長

創業以来これまで1000台超えるキッチンカーを手掛けてきた竹内。
キッチンカーの制作販売だけでなく自らのたこ焼きのキッチンカーで得た経営のノウハウを活かし、多くのキッチンカーオーナーの開業支援も行ってきました。
決して甘くないキッチンカーの独立開業に役立つ情報を、少し厳しい言葉もありつつ愛をもって、
これからキッチンカーでの開業を考えている方、既にキッチンカーを営業されている方のお役に立てる情報を発信していきます。

目次

キッチンカー(移動販売)を始める上で最大の壁となるのが「食品衛生法」に基づく営業許可の取得です。
この記事では、保健所の厳しい設備基準や食品衛生責任者の設置、仕込み場所のルールなど、許可取得に必要な知識を網羅的に解説します。
結論として、各自治体の保健所ごとに細かなルールが異なるため、車両製作前の事前相談が許可取得の絶対条件となります。
最後までお読みいただければ、無許可営業のリスクを回避し、スムーズにキッチンカーを開業するための具体的な手順と対策がすべて分かります。

1. 食品衛生法をクリアしてキッチンカーを始めるための完全ガイド

キッチンカー(移動販売車)で飲食物を調理・提供するためには、食品衛生法に基づく営業許可を取得することが不可欠です。
近年、キッチンカーの需要が高まる一方で、食の安全を守るためのルールも厳格化されています。
ここでは、キッチンカービジネスを安全かつ適法にスタートさせるために知っておくべき、食品衛生法の基本と無許可営業のリスクについて詳しく解説します。

1.1 キッチンカーと食品衛生法の関係性

食品衛生法は、飲食に起因する衛生上の危害の発生を防止し、公衆衛生の向上及び増進に寄与することを目的とした法律です。
キッチンカーで飲食物を提供する行為は、この法律における「飲食店営業」などに該当するため、出店する地域を管轄する保健所から営業許可を取得しなければなりません

また、2021年(令和3年)6月に完全施行された改正食品衛生法により、キッチンカーを含むすべての食品等事業者に対して、HACCP(ハサップ)に沿った衛生管理が義務化されました。
さらに、営業許可の業種区分が再編され、これまで細分化されていたキッチンカーの許可要件が「飲食店営業」に統合されるなど、全国的な基準の標準化が進められています。これにより、キッチンカー事業者は、より高度で体系的な衛生管理体制を構築することが求められています。

1.2 無許可営業の罰則とリスク

「手続きが面倒だから」「短期間の出店だから」といった理由で、保健所の許可を得ずにキッチンカーを営業することは絶対にしてはいけません。無許可営業や食品衛生法に違反した場合、重い罰則が科されるだけでなく、社会的信用を完全に失うことになります。

食品衛生法に基づく主な罰則は以下の通りです。

違反内容罰則(食品衛生法に基づく)具体的なリスク
無許可営業(営業許可を取得せずに営業した場合)2年以下の懲役または200万円以下の罰金即時の営業停止処分、前科がつくことによる今後の事業展開への致命的な影響
食中毒の発生(衛生管理の不備によるもの)3年以下の懲役または300万円以下の罰金(法人の場合は1億円以下の罰金)被害者からの多額の損害賠償請求、報道による風評被害、事業の倒産
改善命令等の行政処分への違反1年以下の懲役または100万円以下の罰金営業許可の取り消し、長期間の営業禁止

これらの罰則は、食品衛生法の規定に基づいて厳格に適用されます。万が一、食中毒事故を起こしてしまった場合、刑事罰だけでなく、民事上の損害賠償責任も問われることになります。キッチンカーを長く安定して経営するためには、食品衛生法を正しく理解し、法令遵守を徹底することが最大の防衛策となります

2. キッチンカーの食品衛生法許可に必要な準備

キッチンカー(移動販売車)で適法に営業するためには、食品衛生法に基づく営業許可を取得するための事前準備が欠かせません。ここでは、許可取得の前提となる資格者の配置と、保健所へ提出する書類の作成について詳しく解説します。

2.1 食品衛生責任者の配置

キッチンカーで食品を調理・提供する場合、施設(車両)ごとに必ず1名以上の「食品衛生責任者」を配置することが食品衛生法で義務付けられています。食品衛生責任者は、食中毒の予防や衛生管理を適切に行うための重要な役割を担います。

食品衛生責任者になるためには、各都道府県の食品衛生協会などが実施する「食品衛生責任者養成講習会」を受講する必要があります。ただし、調理師、栄養士、製菓衛生師などの国家資格をすでに保有している場合は、講習会の受講が免除されます。

講習会は定員が埋まりやすいため、キッチンカーの開業を決めたら、公益社団法人日本食品衛生協会の各都道府県支部のホームページなどで早めに日程を確認し、申し込みを行うことが大切です。

2.2 キッチンカーの図面と申請書類の作成

食品衛生責任者の資格取得と並行して、保健所に提出する申請書類の準備を進めます。管轄の保健所によって必要書類や記載方法のローカルルールが存在することがあるため、事前に相談窓口で確認することがスムーズな許可取得のコツです。

一般的に、キッチンカーの営業許可申請には以下の書類が必要となります。

必要書類概要と注意点
営業許可申請書申請者の氏名、住所、営業の種類(飲食店営業など)を記載する基本書類です。
営業設備の大要・配置図キッチンカー内の平面図です。シンク、冷蔵庫、給排水タンクなどの位置と寸法を正確に記載します。
食品衛生責任者の資格証明書食品衛生責任者手帳、または調理師免許証などの原本(提示用)と写しを用意します。
仕込み場所の営業許可証の写し車外での仕込み作業が必要な場合、その施設が食品衛生法の許可を受けていることを証明する書類です。
車検証の写し営業に使用する車両の自動車検査証のコピーです。

特に「営業設備の大要・配置図」は、保健所の担当者が図面と実際の車両を照らし合わせて審査を行うため、非常に重要です。手書きでも問題ありませんが、各設備のサイズや容量(給排水タンクが何リットルかなど)を明確に記載しましょう。

また、申請時には申請手数料(自治体により異なりますが、概ね1万5千円〜2万円程度)が必要になります。書類に不備があると再提出となり開業スケジュールに遅れが生じるため、車両の製作や改造に着手する前に、簡単な図面を持参して保健所に事前相談へ行くことを強く推奨します。

3. 食品衛生法の基準を満たすキッチンカーの作り方

キッチンカーで営業許可を取得するためには、2021年6月に完全施行された改正食品衛生法に基づく施設基準を満たす車両を製作する必要があります。
基準を満たしていない車両では営業許可が下りず、後から高額な改修費用が発生する恐れがあるため、車両製作前に必ず管轄の保健所に図面を持参して事前相談を行いましょう。

3.1 保健所がチェックするキッチンカーの設備ポイント

保健所の検査では、食品を安全に調理・提供するための設備が整っているかが厳しくチェックされます。
特に重要なのが「給排水設備(シンクとタンク)」と「手洗い設備」です。改正食品衛生法により、給排水タンクの容量に応じて車内で可能な調理工程が明確に規定されました。

給排水タンクの容量車内で可能な調理・提供の範囲
40L程度簡易な調理(既製品を温める、揚げる、盛り付ける等)、単一品目の取り扱い
80L程度大量の水を要しない調理、複数工程からなる調理
200L以上大量の水を要する調理、車内での仕込み作業(生肉・生魚の処理など)

また、調理用のシンクとは別に、手洗い専用のシンクと、手洗い器に接続された消毒液(ハンドソープ等)の固定設置が必須となります。
蛇口は、洗浄後の手指が再汚染されないよう、レバー式やセンサー式などの構造であることが求められます。

3.1.1 衛生的な内装材の選び方

キッチンカーの車内(調理場)は、清掃がしやすく衛生状態を保ちやすい構造でなければなりません。
床や内壁、天井の素材選びは非常に重要です。

床材には、耐水性があり清掃が容易なクッションフロアやアルミチェッカープレート(縞板)などが推奨されます。
壁面や天井についても、水拭きができるステンレス板やキッチンパネルなどの耐水性素材を使用してください。
木材がむき出しの状態や、汚れが染み込みやすい素材は保健所の審査で不適合となる可能性が高いため注意が必要です。

3.1.2 温度管理ができる設備の導入

食中毒を予防するため、食材の適切な温度管理は食品衛生法において極めて重要です。
キッチンカー内には、取り扱う食材に応じた冷蔵庫や冷凍庫を設置する必要があります。

クーラーボックスでの代用は原則として認められず、電源を確保して常に庫内温度を一定に保てる業務用または家庭用の冷蔵・冷凍設備が求められます。
また、冷蔵庫や冷凍庫には、外部から庫内温度が確認できる温度計の設置が義務付けられています
発電機やポータブル電源、外部電源などを活用し、営業中や移動中も電源が途切れない工夫をしましょう。

3.2 仕込み場所における食品衛生法の基準

キッチンカー車内での調理工程を減らすため、または200L未満の給排水タンクで営業する場合、車外に「仕込み場所」を設ける必要があります。
野菜のカットや肉の味付けといった一次加工は、原則として許可を受けた施設で行わなければなりません。

自宅の台所を仕込み場所として兼用することは食品衛生法上認められていません
仕込み場所として使用する施設は、住居スペースと完全に区画されており、専用のシンクや手洗い設備、冷蔵庫などを備え、別途「飲食店営業」などの営業許可を取得している必要があります。
要件を満たす施設を自前で用意するのが難しい場合は、営業許可取得済みのシェアキッチンやレンタルキッチンの利用を検討するのも一つの方法です。

4. キッチンカーの食品衛生法に関するよくある疑問

キッチンカー(移動販売車)の開業準備を進める中で、食品衛生法や保健所のルールについて疑問を抱く方は少なくありません。
ここでは、キッチンカーの営業許可に関してよく寄せられる質問とその回答を詳しく解説します。

4.1 複数の都道府県でキッチンカーを営業するには

キッチンカーで複数の都道府県や地域をまたいで出店したい場合、営業を予定している地域を管轄するすべての保健所で営業許可を取得する必要があります
食品衛生法に基づく営業許可は全国共通ではなく、自治体ごとに管轄が分かれているためです。

例えば、東京都と埼玉県のイベントに両方出店したい場合は、それぞれの自治体を管轄する保健所で申請を行い、許可証を交付してもらう必要があります。
ただし、近年は手続きの簡略化が進んでおり、一部の都道府県では「県内一円」で有効な許可制度を導入しているケースもあります。

出店エリアを拡大する際の許可の考え方については、以下の表を参考にしてください。

出店希望エリア必要な営業許可の考え方備考
同一都道府県内の複数の市町村都道府県が定める「県内一円」の許可を取得(※政令指定都市や中核市は別途必要な場合あり)自治体によってルールが異なるため、必ず事前にメインの出店地を管轄する保健所に確認が必要です。
異なる都道府県(例:東京と神奈川)それぞれの都道府県(または政令指定都市等)の保健所で個別に許可を取得申請書類や施設基準(シンクの数やタンクの容量など)の解釈が自治体ごとに微妙に異なる場合があります。

なお、2021年6月に完全施行された改正食品衛生法により、営業許可の業種区分が見直され、キッチンカー(自動車営業)の許可要件は全国的にある程度統一化されました。制度の詳細については、厚生労働省の食品衛生法改正に関するページも参考にしてください。

4.2 キッチンカーの営業許可証はどれくらいで取得できるか

キッチンカーの営業許可証を取得するまでの期間は、事前相談から数えておおよそ2週間から1ヶ月程度かかるのが一般的です
ただし、これはキッチンカーの設備がすでに食品衛生法の基準を満たしており、申請書類に不備がない場合の最短の目安です。

申請から取得までの大まかなスケジュールと所要日数は以下の通りです。

ステップ手続き内容目安となる期間
1. 事前相談キッチンカーの図面や提供メニューを持参し、保健所の担当者に基準を満たしているか確認してもらう車両製作前〜完成の数週間前
2. 申請書類の提出営業許可申請書、図面、食品衛生責任者の資格証明書などを提出し、申請手数料を納付する施設検査の約1週間前
3. 施設検査(車両確認)保健所の検査員が、実際のキッチンカーの設備(シンク、手洗い設備、冷蔵庫、換気など)を直接確認する申請から数日〜1週間後
4. 営業許可証の交付施設検査に合格後、営業許可証が発行される検査合格から数日〜2週間後

特に注意すべき点は、保健所の混雑状況や、車両の設備不備による再検査が発生した場合、想定以上に時間がかかってしまうことです。
イベントの出店予定日が決まっている場合は、ギリギリの申請にならないよう、車両の設計段階から保健所に事前相談へ行き、余裕を持ったスケジュールで動くことが成功の鍵となります。

5. まとめ

キッチンカーを始めるためには、食品衛生法に基づく保健所の営業許可が不可欠です。
無許可での営業は法律違反となり、厳しい罰則や営業停止のリスクがあるため絶対に避けましょう。

許可を取得するには、「食品衛生責任者」の資格取得と、衛生基準を満たす手洗いシンクや冷蔵庫などの設備、そして適切な仕込み場所の確保が重要です。
また、複数の都道府県で出店する場合は、各自治体ごとに許可が必要になる点にも注意が必要です。

申請から許可証の交付までは通常数週間かかるため、図面や書類の準備を計画的に進め、万全の状態でキッチンカー開業の夢を実現させましょう。

 

 

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